今を生きるワラスの人々

Hola〜!!親子で世界一周中のMimiです。滞在していたワラスは、アンデスの大自然はもちろんのこと、ペルーの伝統や暮らしを垣間見れる興味深い街。独特の帽子にカラフルな民族衣装を着た先住民が多く住んでおり、インカ帝国の公用語であったケチュア語が今なお話されています。

その土地を知るために、私がまず行く場所は市場！もはや市場巡りは趣味です(笑)ワラスは、毎週木曜日に大きな市が立つと聞き、日本人宿のさやかさん・長男と一緒に早起きして市場へ行ってきました。

市場は地元民で埋め尽くされ、すごい活気。観光客ゼロの超ローカル市場。

ペルーは、海・山・ジャングル・砂漠と変化に富んだ自然条件に囲まれているため、食材の種類がとにかく豊富！多種多様な野菜、果物、肉、魚介、穀物、薬草など新鮮な食材が所狭しと並んでいます。見ているだけでわくわくしてくる♪日本にもこんな市場があったらいいのにな。ここ最近は、政権が変わり食材の値段が2倍ぐらい値上がりしているそう。

ペルー人の主食とも言えるじゃがいも。今や世界中の食卓を支えるじゃがいもは、実はアンデス山脈が原産。種類はペルーだけでも3000種類以上あるとか。実際、ペルーでよく食されているのは8種類。ペルー人は作る料理によってじゃがいもを使い分けるのだそう。他にもとうもろこしや唐辛子、トマトなどもアンデスが原産の食材と知り、びっくり。

とうもろこしも種類が豊富。この紫とうもろこしは、Chicha Moradaというジュースやデザートに使われるそう。ポリフェノールたっぷり。

生きた鶏も売られていました。

キヌア・マカなどのスーパーフード、ドライフルーツやナッツ、雑穀なども種類豊富。

栄養満点な食材が沢山！

ワラスのメルカドで特徴的なのは、薬草が売られていること！現地の方は、西洋医療はあまり信頼していない方が多く、薬草を使って身体の不調を治すのだそう。

おばちゃんに身体の症状を相談すると、症状に合った薬草を選んでくれ、使い方を説明してくれる。薬草売りのおばちゃんはあまりフレンドリーではないですが(笑)写真も嫌う人が多いので、許可を得てから撮影しました。

アンデスの人々の日常着は、かっこいい帽子にふんわりスカートとカラフルな布・Manta(マンタ)。

マンタは羽織ったり、時には食材やモノを入れて背負ったり、赤ちゃんを抱っこしたりと布一枚を最大限に使いこなしているのがすごい。日本の風呂敷を思い出す。民族衣装を着ているのはほとんど中年か高齢の女性で、若い人は普通の服装をしています。20〜30年したら、もっと貴重な光景になっているかもしれません。

ワラスのメルカドで売られていた豚の丸焼きサンドイッチ・Kuchikanka(クチカンカ)。柔らかくジューシーな豚肉とマリネ風玉ねぎ・レタスをはさんだシンプルなサンドイッチ。大きさによって一個3〜5Soles(90〜150円)。

見た目びっくりしますが、じっくりローストされた豚肉に絶妙な味付けが最高に美味しい。皮の部分はカッリカリ！このサンドイッチもそうだけど、安くてもちゃんと美味しいペルーフード。ペルー人本当味付けの天才だと思う(笑)街で見つけたらぜひ食べてみて下さいね。

日本人宿でワラスの暮らしについて聞く機会がありました。現地の方は、西洋医療はあまり信頼していない方が多く、薬草を使って身体の不調を治したり、クイ(モルモット)を使って身体の悪い部分を見つけたりと古来から続く自然療法で養生していることを聞きました。クイは、食用にも使われ、インカ時代からアンデス地方において貴重なタンパク源でもあったそう。

そして、日本人と違うなと感じたことは、ワラスの人々は『今を生きている』ということでした。一番大切とされるのは、仕事よりも家族の時間。母の日や誕生日は盛大にお祝いするのだそう。また保険や貯蓄で将来に備えるという考えはなく、家族の誰かが病気になったときは、家族や親戚内でお金を集め、みんなでサポートするのだそう。もちろん、貯蓄や保険に回すほどのお金がないという経済的な理由もあると思いますが。

対して日本は、大半の時間を仕事に費やし、将来のために保険や貯蓄で備える。家族で過ごす時間は減る一方です。また、ネットが発展し、生活はより便利になりましたが、現実の繋がりは希薄になりがち。自分自身も含め、今を生きていない人が多いように感じます。家族の絆や繋がりを大切にし、今を生きる彼らと、どちらが心豊かに過ごせるだろうと改めて考えさせられる時間でした。

ワラスの旅はまだまだ続く。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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