1週間のグアナファトの滞在を終え、楽しみにしていたオアハカ州へ。メキシコと言うと、メキシコシティーやカンクンなどが日本人の旅先として人気ですが、メキシコ南部は先住民の文化が色濃く残り、魅力が詰まった場所が沢山あると感じました。居心地が良くオアハカ市内に3週間滞在しました。今回は、そんな魅力満載のオアハカを前編・後編に渡ってお伝えしたいと思います🎵
オアハカは、メキシコ南東部にあるオアハカ州の州都。標高1,550mの場所にある高原地帯のため、昼夜の寒暖差がありますが、一年を通して春のような陽気でとても過ごしやすい気候です。コロニアル建築が並ぶ歴史地区とモンテ・アルバン遺跡が世界遺産に登録されています。また、先住民の人口比がメキシコの中で最も高く、その割合は何と40%!民族衣装や手仕事の民芸品に溢れ、先住民文化の宝庫のような街です。民族衣装をまとった舞踏のお祭り『ゲラゲッツア祭』やメキシコのお盆にあたる『死者の日』などが有名で、この時期に訪れる旅行者が多いようです。ディズニー映画『リメンバーミー』(英語名COCO)は、死者の日を描いたお話で、オアハカも映画の舞台の一つになっています。
石畳とカラフルな街並みは見ているだけでも楽しく、歴史的な教会やカテドラルその周囲には憩いの広場・ソカロもあります。屋台も沢山出ているので、食べ歩きしたり、カフェに寄ったり、ソカロで一休みしたり、1日中飽きずに街歩きが楽しめます♡次男は、まだ長距離を歩けないので、街歩きの日は長男と2人でデートするのが最近の定番。長男は毎回ルンルンだし、わたしも時間を気にせず買い物できるので、いい息抜きになってます。子どもと1対1で過ごす時間もとても大切ですよね。
歴史地区の象徴的存在『サントドミンゴ教会』
内部は、全体を金箔が覆い、きらびやかで重厚感ある装飾が施され、圧巻の作り。長男も圧倒されたようでジッーとしばらく眺めていました。
メキシコ入りしてから、教会を見る機会が何度かあり、十字架に張られたイエス・キリスト様の存在が気になる長男。『この人なんで死んじゃったの?どうして手と足に釘が刺さっているの?』と。何も知らない長男にとったら、手足を釘で打たれ、血を流していたら気にならないわけないですよね。その場では、上手く説明出来ませんでしたが、今はネットで何でも調べられる時代。その日の夜、夫も交えて、イエス・キリスト様を家族みんなで学ぶことに。子どもが自ら知りたいと思った時の集中力・吸収力ってすごいものがあり、長男は真剣な眼差しで夫の話を聞いていました。貴重な学びの時間今後も大切にしていきたいです。
オアハカは、コーヒーが有名な街で、おしゃれで良質なカフェがたくさんあります。メキシコは、世界でも有名なコーヒーの生産国。特に生産地は、南部に集中していて、オアハカ州・チアパス州・ベラクルス州はメキシコにおける3大生産地として有名だそう。
オアハカ産の高品質なコーヒー豆を取り扱う『Cafe Brujula(カフェ・ブルフラ)』。
アイスコーヒー・ベリースムージー・バナナマフィンで137ペソ(約822円)。メキシコの物価に比べると価格は高めですが、中庭があり、居心地いい空間。Wi-Fiもあるのでゆっくり過ごせます。
※1ペソ=6円で計算しています。
オアハカで一番テンションが上がったのが、色彩豊かな手仕事の民芸品たち。メキシコでは、Artesania(アルテサニア)と呼ばれ、村によってそれぞれ作るものが違い、動物の木彫りの村・刺繍の村・黒い陶器の村・素焼きの村などオアハカには沢山の民芸品の村があります。
こちらは、カラフルな色が可愛い動物の木彫り『Alebrije(アレブリヘ)』。動物や鳥・昆虫や架空の動物など、一点一点個性があり、一つとして同じものがありません。色使いのセンスがメキシコらしく、どれを買おうか迷ってしまいます。
沢山買いたい気持ちを抑えつつ、色々見て回ってやっとお気に入りのアレブリヘに出会えた♡2体で350ペソ(約2,100円)。丁寧に作られているものは、それなりに価格も高いです。
様々な刺繍の中でも、特に刺繍が細かく可愛らしい花モチーフが有名なSan Antonino Castillo Velasco(サンアントニーノ・カスティージョ・ベラスコ村)の刺繍服。クオリティーの高さと美しさに洋服で着るのはもったいないくらいです。
道路の至る所で、民芸品の露店や小さなマーケットが開かれていたり、他にもソカロから歩いて行ける市場もあるので、買い物大好きな方には天国です(笑)
アレブリヘが可愛くて、作られている村に行ってみたいと思い、San Martin Tilcajete(サン・マルティン・ティルカヘテ村)へ。実際に色付けしている姿が見られたり、自分で色付けしてオリジナルを作ることもできます。小さなお店も立ち並んでいるので、お気に入りのアレブリヘに出会えるはず!もっとスペイン語が話せたら色々聞けるのに…もどかしい。
街で何度も見かけたカラフルな鳥が可愛いアレブリヘ。130ペソ(約780円)で購入しました♫
メキシコの中でも、特に独特な食文化で知られるオアハカ。オアハカ州は多様な気候・複雑な地形のため、食材のバリエーションが豊富で新鮮。また、先住民の文化が色濃く残っているため、独特な伝統料理があり、メキシコの中でも美食の街として有名です。
- Trayuda(トラジューダ):メキシコ版ピザ。大きな30cm程のトルティーヤに黒豆のペーストを塗り、オアハカチーズ・トマト・キャベツなどの野菜を挟み焼いたもの。
シンプルにチーズと野菜、お好みでお肉を上に乗せることもできます。結構大きいので、一枚でお腹いっぱいになります。子どもも食べやすいので、オアハカにいる時はよく食べていました。
こちらはトラジューダと一緒に民族舞踊・生バンドが楽しめる『EL NEGRO』。
日本人宿『たなばた』のオーナーに教えていただきました。
- Mole(モーレ):オアハカを代表するチョコレートを使った伝統料理。チョコレート・唐辛子・ナッツ類・様々なスパイス・野菜を使ったソースのこと。
オアハカは、カカオ豆の生産地としても有名。モーレは、黒・赤・緑・黄色・アーモンドなど種類が沢山あります。オアハカ在住の日本人から美味しいモーレのお店を聞き、『Los Pacos Oaxaca』へ行ってきました。
7種類あり、全て試食させてもらえました。一番人気の黒とアーモンドのモーレを選択。黒のモーレは、なんと26種類の材料で作られているとのこと!辛味・甘み・苦味が見事に混ざり合い、一口また一口と食べたくなる濃厚な味で、とても美味しかったです。
店内は、落ち着いた空間で、テラス席には子どもが遊べる遊具あり。モーレが絶品のお店『Los Pacos Oaxaca』大変おすすめです。
- Oaxaca Queso(オアハカチーズ):ボール状に巻かれた細長いチーズで、縦に裂くことができ、あっさりとしてモッツァレラのような味わい。日本の裂けるチーズの発祥になったそう。市場やスーパー等どこでも売っています。
- Chapulines(チャプリネス):甘辛く味付けしたバッタ。市場や路上で売られています。
見た目は思いっきり昆虫感ありますが、試食で食べてみたら、甘辛い味付けが意外とイケる(笑)これは確実に白いご飯に合いそう!
- Tejate(テハテ):オアハカ名物のカカオドリンク。とうもろこしの粉・カカオ・カカオの花・フルーツの種や水などを、大きなボールで混ぜ合わせたふわふわした飲み物。お好みで甘いシロップを追加できます。
薄いココアに軽めのクリームが乗っているような感じ。好き嫌いが分かれると思いますが、テハテは、紀元前からこの地に栄えたサポテカ文明の王族が飲んでいて、昔は『神の飲み物』と呼ばれていたそう。神の飲み物を一度体験してみるのもいいかもしれません。
オアハカ市内から車で約40分の場所にTlacolula(トラコルーラ)という村があり、この村では、毎週日曜日大きな市場が開かれ、オアハカ州の中でも最大規模を誇ります。新鮮野菜・フルーツ・精肉・パンなどの食品から、民芸品、日用品まで何でも揃います。とにかくすごい活気!!屋台も沢山出ているので、朝から行って朝ごはんを市場で食べつつゆっくり見てみると良いと思います。
カットフルーツは、路上やどこの市場にも置いてあります。メキシコは、フルーツが美味しくて安いので、よく買っています。息子たちとオレンジにハマりすぎて、最近オレンジの絞り器を買いました。これでいつでもフレッシュオレンジジュースが飲める♫
以上が、オアハカの魅力〜前編〜でした。歴史的な街並み・民芸品・美味しい食事・活気ある市場。女性なら必ず好きになる場所だと思います。他にもオアハカには、大自然・遺跡・人々との出会いなど魅力がまだまだあります。次回は、後編をお伝えします。お楽しみに♫
最後までお読みいただきありがとうございました。
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皆様お元気ですか?本日は、節分です
「福わうち」「福わうち」
素敵な街にゆっくり滞在
街なかの様子がよくわかり素晴らしい描写です
買いたいものばかり並び、購入心を抑えるのが大変でしょう
フルーツがよりどりりみどりで羨ましいな!
コメントいただきありがとうございます(^^)皆元気にしています♬日本は節分でしたね!こちらは毎日春のような陽気で過ごしやすいです。いつもお褒めの言葉ありがとうございます♡野菜や果物が新鮮で美味しいので、自炊が楽しいです!引き続き安全第一で旅を続けていきたいと思います。