家族で感染症!?チクングニア熱にかかる

ジャングル暮らしも慣れてきた11月上旬。予定がない週末は、トゥルムの街を散策したり、ビーチでのんびり過ごすのが定番となっていた我が家。

この日も現地の大型スーパーで買い出しを済ませビーチへ繰り出す準備をしていたところ、突然ぐったりし始める次男。額に手を当ててみると、すごい高熱…食べたものも吐いてしまい見るからに辛そう。さっきまであれほど元気だったのに。

すぐにエコビレッジへ戻り、熱を測ってみるとなんと40.2℃!!さらに足が痛い(関節痛?)と言い出し、いつもの風邪とは違う様相。

その日の夜『ヤバい、俺も悪寒がする』と…いつも元気な夫までダウン。もしかして家族全員共倒れ!?

喉の痛みや鼻水など一般的な風邪の症状はなく調べたところ、デング熱の症状と類似。経験豊富なベトナム人Tienに相談すると、『デング熱には、パパイヤの葉を搾って飲むといい。予防にもなるから、家族全員飲むといいよ』と勧められる。彼はこのビレッジに来る前、長年東南アジアに住んでいて、デング熱にかかったときはパパイヤの葉ドリンクを飲んで養生していたようだ。

それならばと早速エコビレッジに生えているパパイヤの葉を摘み取り、特製ドリンクを作ってみることに。

パパイヤの葉がデング熱に効くとは?調べてみると、パパイヤの葉には、血小板を増加させる成分が含まれ、合併症を抑制する働きもあると言う。デング熱は重篤になるとデング出血熱(出血しやすくなる)を起こすことがあり、パパイヤの葉が有効とのこと。他にも免疫力アップや発がん抑制・アンチエイジングにも効くようで、こんなにも効能が含まれていたとは驚き。その土地に根付く生活の知恵は、素晴らしいですね。

デング熱とは?(Wikipedia)

パパイヤの葉

生の葉を刻んでから、水を足しブレンダーで細かくする。簡単に青汁風のドリンク完成〜味は見た目以上に苦い!身体に効きそうな味(笑)まさに『良薬口に苦し』子どもには苦すぎるので、葉を煮出してお茶に、蜂蜜を加えて飲みやすくしました。嘔吐もあったため、脱水予防でハニーレモン塩ドリンクも作りました。

まさに青汁!

ベトナム人Tienがやっていた搾りかすの天然パック!アンチエイジング効果を狙い、真似して顔に塗ってみたら面白いことに(笑)!!

デング熱に特効薬はないため、病院へは行かず、特製ドリンクで様子を見ることに。次男・夫が発症した翌日、私もまさかのダウン!!高熱・関節痛・嘔吐の症状がほぼ同時に始まり、次男に至っては、嘔吐を繰り返し40℃超えが2日続きました。私と夫も連日39〜40℃の高熱、なかでも辛かったのが割れるような骨盤痛。壮絶な痛みにお産を思い出さずにはいられませんでした(泣)いや〜めちゃくちゃキツかった。普段解熱鎮痛薬に頼らない暮らしをしてますが、この時ばかりは、緊急時用に持参していたカロナール(アセトアミノフェン)を服用した私。夫は必要ないと言って、ひたすら痛みに耐え寝ていました。デング熱は、服用する解熱鎮痛薬に注意が必要です。

血小板数が低下することがあるデング熱の治療では、血小板の働きを弱める作用を持つアスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛剤(ロキソニン・バファリンなど)や、それらを含む総合感冒薬の服用は危険です。
デング熱か単なる風邪や頭痛なのか分からない場合に自己判断で服用する場合は、デング熱には安全なアセトアミノフェン(カロナールなど)をおすすめします。

(ジャパニーズヘルプデスクHPより引用)

発症してから3日が経ち、回復した次男は『お腹空いた、何か食べたい』と(笑)3日間ほとんど食べずに寝ていたのが嘘のよう。子どもの自然治癒力はすごい!3日で回復したことをホストのSandraに話すと『デング熱は治るまでに2週間はかかる。3日で治ったならチクングニアじゃない?』と。初めて聞いたチクングニアという病気。デング熱と症状が似ていますが、関節痛はチクングニアのほうがより強く出るそう。チクングニア熱という病名は『激しい痛みのために体を折り曲げて歩く様子』を意味するアフリカの言葉が由来、どうりで痛いはず!と思わず納得。ビレッジでも例年この時期にチクングニアにかかる人が多く、私たちが罹患した後も、数人苦しんでいました。

チクングニアとは?(Wikipedia)

幸い私たち夫婦も回復し、長男だけは唯一罹らずに済みました。実は長男、生まれてきて一度も薬を飲んだことがありません。体調を崩すと、すぐに高熱が出る体質で回復が早く、我が家で一番身体が強い!私たちが休んでいる間も、お水を運んでくれたりと色々手伝ってくれ助かりました。

滞在していたのは、この狭いキャンパー(笑)雨季の暑さと湿気でバスにいられず、キャンパーで滞在し始めた矢先の出来事でした。ビレッジに来る前に、キャンパーに取り付けたシーリングファンが大活躍!これが無かったら暑くて寝られなかった。最初はどうなることかと思いましたが、夫婦の罹患時期が少しずれていたため、なんとか事なきを得ました。

チクングニアは免れたけど、怪我が多かった長男。セノーテでダイブして、底部の岩に打ちつけ頭部をざっくり切ってしまったり、別の日は遊んでいて壁に額を打って青あざを作ったりww家族全員病気や怪我もありましたが、大事に至らず良かったです。

メキシコで死者の日を祝う

エコビレッジ内の幼稚園・小学校でささやかに死者の日を祝いました。死者の日(11月1・2日)とは、亡くなった故人を家に迎え入れ想う日。メキシコ版お盆のこと。

楽しく死者の日を祝うのがメキシコ流で、マリーゴールドの花で飾られたカラフルな手作りの祭壇に故人の写真を飾り、子どもたちはガイコツのフェイスペイントをしたり、別の日は粘土でガイコツを作りました。例年、メキシコ各地で盛大にお祭りが開かれるようですが、昨年はコロナの影響で軒並み中止に。

息子たちは『(フェイスペイント)やりたくないっ!』の一点張りで、代わりにスパイダーを書いてもらい、メキシコの死者の日を楽しみました♪

次回に続く。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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