読者の皆さん、サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(San Cristóbal de las Casas)という街の名を聞いたことありますか?名前長過ぎますよね(笑)日本人旅行者の間では通称『サンクリ』と呼ばれるこの場所。メキシコ南部・チアパス州、標高2,100mにある高原都市です。約2ヶ月半メキシコを回りましたが、断トツで居心地良くメキシコで住みたい街No.1の大好きな場所になりました。何より長期滞在に適した街だと思います。今回は、住みたい街・サンクリの魅力をお伝えしようと思います。
サンクリの街は、周囲を山に囲まれているため、街のどこを歩いても山々と青空を眺めることができます。それが最高に気持ちよく、ただのんびりと街歩きするだけでも楽しい街です。サンクリ周辺には、マヤ族の伝統的な村が数多く残っているため、それぞれ別の民族衣装を着た先住民が路上で物売りをしていたり、移住してきた欧米人が路上でアクセサリーを売っていたり、どこからともなく陽気な音楽が流れてきたりと独特で自由な雰囲気は見ていて面白いです。
街歩きにはちょうどいい広さで、可愛らしい教会ありソカロありおしゃれなお店あり、歩行者天国の通りもいくつかあるので、子連れでも安心して歩けます。街並みは、オアハカに似ている所もありますが、サンクリの方がより素朴な印象を受けました。
おしゃれでこだわりのあるカフェやレストランがサンクリには沢山あります。有名なコーヒー産地なので、女性ならカフェ巡りも楽しい場所。素敵なお店が多過ぎて紹介しきれないので、3店舗だけ紹介します。
2日に1回通っていたパン屋さん『Roots Panderia Artesanel』小さい文字でしか店の名前が書かれていないので、分かりにくいですが、ディエゴ・ドュへライ通りにあります。
小さいパン屋ですが、どれを食べても美味しく、特におすすめなのがもちもちのフランスパン!!1本15ペソ(約90円)という価格も嬉しい♬お昼にパンを買いに行って、息子たちとソカロで食べたり、朝ごはんにも最適です。
※1ペソ=6円で計算しています。
具沢山スープが美味しいお店『CALDERO』サンクリに2店舗あり、ランチの時間はどちらも混雑しています。
こちらの海老スープは135ペソ(810円)。庶民的なお店に比べると若干高めですが、ボリューム満点で、パリパリのトルティーヤとパクチー・ライム・サルサソースのトッピングが付いてくるので、何通りも味を変えて楽しめます。
サンクリに来る旅人に大人気のお店『Oh!la!la!』ミゲル・イダルゴ通りにあります。メキシコとは思えないクオリティー高いケーキが食べられて、一瞬フランスかと錯覚してしまいそうです(笑)。価格も30〜40ペソ(約180〜240円)と良心的。店内が広く、おしゃれなので、ぜひ行ってみてください♬
サンクリは、メキシコの中でも物価が安いと言われていて、長期滞在には有難い!我が家は、息子たちがあまりメキシコ料理が好きではなく、作ったほうが喜んでくれるのでほぼ毎日自炊していました。生鮮品を買うなら、おすすめなのがサント・ドミンゴ教会の奥にあるメルカド!とにかく物凄い活気で、野菜・果物も新鮮で美味しく、滞在中はよく長男を連れて買いに行っていました。足繁くメルカドに通ったおかげで買い物できるぐらいのスペイン語は習得しました(笑)
サンクリ周辺の先住民族が売りにきていて、ここに来れば何でも揃います。
メルカド内にあるコーヒー屋さんも安くて美味しい!名産地なので新鮮な豆が買えるのも幸せ〜♡サンクリ滞在中は、毎朝豆からコーヒーを挽いて飲んでいました。街のカフェは、一杯15〜35ペソ(約90〜210円)出せば、美味しいコーヒーが飲めます。
精肉エリアは、豚の頭や足、鶏は頭付きで置かれていたり、生きたままのニワトリが売られていたり、かなり衝撃を受けました。鶏肉は皮が黄色いので、古いのかと思っていましたが、サフランを食べているから黄色くなるそうです。鶏を買ったら、小学生らしき男の子が丸鶏一匹捌いてくれました!たくましい!
野菜・果物・卵・鶏肉これだけ買ってなんと200ペソ(1,200円)!食材が美味しいと、自炊も楽しくなります♬
トルティーヤは、この量で15ペソ(90円)!冷めると美味しさが半減するので、焼きたてを食べるのが断然おすすめ。
買い物途中で一休み。チョコレートを擦り下ろして、丁寧に淹れてくれるチョコラテが美味しくてハマってしまいました♡
サント・ドミンゴ教会の周りでは、民芸品と民族衣装の露店が並んでいて、様々な先住民族の民芸品を買うことができます。
カラフルで美しい刺繍や織物たち。これが全てハンドメイドで作られているなんて驚きです。
民芸品の他にも、サンクリは周辺に琥珀(スペイン語でÁmbar)の産地があり、安く購入することができます。琥珀とは、樹木の樹脂が土砂などに埋もれ化石化したもの。
San Andrés Larráinzarという村で作られた可愛いワンピース250ペソ(約1500円)で購入。旅先で着るのが楽しみです♬
オアハカに負けず劣らず、素晴らしい民芸品・民族衣装が沢山あるので、雑貨好きの方はぜひ行ってみて下さい。
メキシコは、国土が広いため、緯度や高度によってもかなり気温が違います。雨季が5〜10月、乾季は11〜4月。標高が高いサンクリは、昼間は暑くなりますが、朝晩は涼しく、年間平均気温15℃前後と年中春のような気候。私たちが滞在した1月は、1年で最も寒い季節といわれていましたが、大変過ごしやすかったです。乾季だったので、洗濯物がよく乾き助かりました(笑)
メキシコは、観光ビザで180日滞在することができます。特にサンクリは、グアテマラ国境まで車で3〜4時間と近く、ビザ更新も比較的簡単にできるため、長期滞在に向いている街だと思います。グアテマラに観光がてら遊びに行けるというのも魅力です。
サンクリには、素敵な日本人宿が2つあります。まず1ヶ所目は『ペンションアレグレ』
オーナー夫婦が日本へ一時帰国されるとのことで、2泊のみの滞在でしたが、料理上手なご夫婦で、空間作りと料理が素晴らしい宿でした。宿には、美味しいお店などの細かい情報が手書きマップで置いてあるので、サンクリの街歩きに大変重宝しました。
2ヶ所目は、『CASAKASA』サンクリ滞在中、3週間滞在した思い出の場所。サンクリの思い出は、ほぼCASAKASAで過ごした時間にあったと言ってもいいくらい、素敵な出会い・学びがありました。こちらはまた別記事で書きたいと思います。
子連れで長期旅をしていると、移動することや言葉の不自由さに疲れたり、四六時中家族といることがストレスになることもあるので、日本人宿があったおかげで、親子共に楽しく過ごせました。その他にも、サンクリには豆腐・味噌屋さん(納豆も売っています!)があったり、お寿司屋さんがあったり、日本食が食べられるお店があるのも嬉しい限りでした。
住みたい街の理由が伝わったでしょうか?写真を振り返っているだけでまた行きたくなってきました♬メキシコに行く際は、ぜひサンクリも候補地に入れてみて下さいね!
2020.9.28追記
日本人宿『ペンションアレグレ』は、2020年3月31日でクローズしたそうです。素敵な宿だっただけにとても残念です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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サンクリに長期滞在出来てよかったですね
いつもながら旅心をくすぐられる描写に感心します
CASAKASAでの楽しい様子が伝わります
スペイン語の習得、素晴らしい
メキシコに行く機会はなかなか難しいかな?
ハンドメイド、華やかな色 陽気な国です
お褒めの言葉をいただきありがとうございます!写真を見ながら思い出が蘇り、楽しくブログが書けました♬2ヶ月半旅をしてメキシコの印象ががらりと変わりました。スペイン語習得頑張ります。いつも応援ありがとうございます!