子連れで楽しめるセノーテ『Dos Ojos』

ユカタン半島に広がる神秘の泉・セノーテ。セノーテとは、自然の地形によってできた陥没穴に、雨水が石灰岩で濾過されて溜まった天然の泉(鍾乳洞)のこと。6,000以上のセノーテがあり、地下水脈はなんと350km以上も繋がっているそう！ここまで大規模なセノーテは、世界でも非常にユニークで、実はユカタン半島にしかありません。セノーテを求めて多くの観光客やダイバーがこの地を訪れます。

Tulumだけでも大小含め200以上のセノーテがあり、とにかく数が多いため、どこに行ったらいいか迷ってしまいます。今回は、数あるセノーテの中から子連れ旅におすすめしたい『Dos Ojos〜ドスオホス〜』をご紹介します。

Dos Ojosは、シュノーケリング、ケーブダイビング（洞窟）の両方ができユカタン半島にあるセノーテで一二を争う人気の場所。スペイン語で2つの目という意味があり、敷地内にある2つのセノーテが400mの地下水脈で繋がっていることからこの名がつきました。

セノーテの種類は、主にフルオープン、セミオープン、洞窟タイプと3つあります。Dos Ojosは、セミオープンと呼ばれる石灰岩が一部天井を覆ったタイプと洞窟タイプのセノーテを体験できます。

WEST EYEセノーテと繋がるBat caveシュノーケリングツアーはガイド付き。6歳以下は無料で、子供用のウェットスーツ、シュノーケルセットもフル装備で貸し出しています。今回は4・6歳の息子たちも一緒に参加しました。

木々が生い茂った道を進み、いざ洞窟探検へ！

こちらのセノーテは、石灰岩が3/4ほど天井を覆っているため薄暗く、潜水用ライトを持って水中を照らしながら進んでいきます。ほとんど太陽が差し込まず水温が低いため、ウェットスーツがないと長時間入っていられません。

泳ぎはじめて驚いたのが、想像を遥かに超える透明度。シュノーケルしながらライトを照らすと遥か先にある鍾乳石の形状がはっきりと見える。地下に続く巨大な洞窟の入口を見つけた時は、心が躍りました♪ジャングルの下にこんな世界が広がっていたとは！

ケーブダイビングは、この巨大な洞窟を奥まで進むことができます。ロマンが広がりますね♪

無数に伸びたつららのような鍾乳石の造形美は目を見張る美しさでした。

Bat caveと呼ばれるコウモリの洞窟へ続くトンネルはかなり狭く、頭上にはごつごつとした鍾乳石が伸びていたり、天井との隙間が数10cmほどしかない場所もあり、スリル満点！ケーブダイビングは、緊急浮上できない場所もあるため難易度が高くなりますが、ダイビングができない人もDos Ojosなら子どもと一緒に洞窟感を味わうことができます。Bat caveでは、無数のコウモリにも出会えました。本格的な洞窟シュノーケリング。親子共に大満足の体験でした。

水中ということもあり、レンズが濡れてしまい上手く撮影できず…子どもとシュノーケルしながらの撮影はやはり厳しいですね(笑)セノーテの素晴らしさを写真で伝え切れないのが残念ですが、洞窟探検の様子を動画にまとめましたのでぜひお楽しみ下さい。

洞窟探検を終えた後は、もう1つあるセノーテEAST EYEへ。こちらは、足場がしっかりあり、浅い場所もあるので、シュノーケリングを自由に楽しむことができます。こちらも水面からセノーテ底部が見えるほど透明度が高く、碧く輝く色はまるで宝石のよう。

水の中へ潜ると、一面に碧い世界が広がり、心を奪われます。マヤ語で『聖なる泉』を意味するセノーテ。マヤの時代、セノーテは人々の貴重な水資源でした。また一部のセノーテは、雨の神『チャク』が宿っていると信じられ、干ばつが続くと雨乞いのために生け贄を捧げた神聖な場所だったそう。

長男は、シュノーケルしながら魚を探しに行ったり、ダイバーを観察したりするのにハマり、帰るまでずっと潜っていました。メキシコ入りしてから、川・湖・海・プールなど水遊びがより好きになったようです。まさに地球が遊び場！

旅を始めて1年6ヶ月。私の行って良かったベスト5に入るおすすめの場所です。頑張ってユカタン半島まで来た甲斐がありました。子どもと一緒に洞窟シュノーケリングができる『Dos Ojos』本当におすすめです。またまだ数えきれないほどのセノーテがあるので、今後もゆっくり巡ってみたいと思います。

昔も今も変わらず、神秘的な雰囲気が漂うセノーテ。自然が生み出したユカタン半島だけにある奇跡の世界をぜひ体感しに来てください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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